ふくしまのこえ

Acceptance

制作:竹内均 (日本/2012/カラー/ビデオ/25分)

福島原子力発電所から20㌔圏内に自宅がある元原発作業員の佐藤誠治さん(70)の、取手競輪場避難所での生活を追ったドキュメンタリー。
東京電力の福島原子力発電所の事故で、同県南相馬市などから120人が避難していた取手市白山の取手競輪場避難所。 同原発から20㌔圏内に自宅がある元原発作業員の佐藤誠治さん(70)は、事故直後、次男夫婦も含め家族7人で南相馬市内の避難所に避難していたが、その、次男夫婦は新潟県内に避難し、家族は離ればなれに生活している。佐藤さん自身、避難所を転々とし、取手の避難所が6カ所目となる。事故、長男は勤め先を解雇され、まだ次の仕事が見つかっていない。南相馬市内に建設中の仮設住宅に入居を申し込んでいるが、いつ入れるのか分からない状況が続いている。佐藤さんは、「原発に食わせてもらってきて、反対だ、反対だ、と自分たちが今更言うのはおかしい話だ」と述べる一方で、「いつ自分の故郷に帰れるのか分からないのは不安なことだ」と語った。

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