イベント

【福島×VR体験】特別企画展「仮の住処」を「仮想体験」する-被災の記憶・継承と共感-

日程:2017年9月29日(金)・9月30日(土)・10月1日(日)3日間開催

場所:ii-BRIDGE(東京都千代田区飯田橋4-7-4)

※この特別企画は福島映像祭2017とは別日程・別会場となります
 東日本大震災・福島第一原発事故から7年が経ち、「被災の記憶」が薄れつつあります。このプロジェクトでは仮想現実や複合現実の技術(VR、MR)を用いた2つの体験型展示を通して、被災者が経験した「仮」の場を「仮想空間」で第三者と共有する試みです。ふたつの疑似体験を通して、原子力災害の記憶の再現・継承を目指しています。
 近年、仮想・複合現実を用いた技術はゲーム・エンターテイメント産業だけでなく、非政府・非営利組織などが社会的課題への人々の問題意識と関心を高めるために用いるなど、非常に注目されています。このプロジェクトでは、被災者の声を受け継ぎ、薄れつつある原子力問題への関心を高めるとともに、体験することで「共感」を促すことを目的としています。被災者の経験を「仮」体験することで、理解と対話が深まることを願っています。
▼ PROJECT1:仮設校舎の記憶~福島県南相馬市立小高中学校
 南相馬市立小高中学校は、原発事故後、生徒数が震災前の3分の1程度に激減。100人弱の子どもたちが、南相馬市鹿島区にある鹿島小学校の校庭に設置された仮設の校舎で学んできました。原発事故から7年目をむかえた2017年4月、小高中学校は、避難解除により小高区にある元の本校舎に帰還。仮設校舎の解体工事が決まります。でも、子どもたちや保護者・教員にとって、震災後の一番辛い時期に過ごしたこの仮校舎はとても大切な「仮の住処」。そこでOurPlanet-TVは、360°すべてを撮影するカメラ”RICOH THETA”を使い、仮校舎を記録保存。誰もが「バーチャル仮設校舎」を訪れることができるよう、ウェブサイトを制作しました。
 今回の特別企画では、VRゴーグルを装着してこの「バーチャル仮設校舎」を体験することができます。原発事故に翻弄され、居場所を転々としながらも懸命に生きる子どもたちの姿と、今はすでに解体され、無くなってしまった「仮設校舎」の思い出をご覧ください。
◆制作:OurPlanet-TV
◆助成:ベネッセ子ども基金/LUSHチャリティバンク
◆バーチャル仮設校舎:http://www.ourplanet-tv.org/vr/odaka.html
▼ PROJECT2:Virtual Reality Game: PERMANENT
 PERMANENTは、「仮設住宅」で展開される仮想現実ゲームです。VRゴーグルを装着し、コントローラーを手に、約15㎡のスペースを自由に歩き回りながら、ゲームが展開します。
 あなたはこの仮設住宅で暮らす被災者を取材する「取材者」です。被災体験に耳を傾け、さまざまな情報を集めます。仮想空間にあらわれる、手紙や写真などさまざまな“オブジェクト”をコントローラーで触ったり、手に取ったり。あなたのその“選択”が、次の物語を呼び起こします。 あなたが「取材者」として見聞きしたいくつもの物語は最終的にひとつの「記事」となり、実際にプリントアウトされ、ゲーム終了後に手渡されます。ぜひ、その「記事」を別の人と見せ合い、あなたが紡いだストーリーを語り合ってください。
※このゲームは1回につき1名のみプレイ可能、20分程度の所要時間となります。開始前・後のリブートに時間がかかるため、1日あたり体験できる人数に限りがございます。確実に体験をご希望のみなさまは、9月上旬に公開する予約サイトよりご予約をお願いいたします。予約優先ですので、当日お越しいただいても体験できない場合もございます。ご了承ください。●予約サイト:https://vryoyaku.youcanbook.me
※予約サイトは9月5日より公開、受付開始となります。
◆制作:Martijn Kors/Rutger van Teutem
◆協力:Karel Millenaar/Haruno Ito/Rian Goossens/Kim Hermsen/Maxime Bloemsma/Alyea Sandovar
◆助成:アイントホーフェン工科大学/アムステルダム応用科学大学/オランダ科学研究機構
【福島×VR体験】
特別企画展「仮の住処」を「仮想体験」する~被災の記憶・継承と共感~

日 程:2017年9月29日(金)・9月30日(土)・10月1日(日)3日間開催
時 間:連日11:00~18:00
場 所:ii-BRIDGE(東京都千代田区飯田橋4-7-4)https://ii-bridge.com/
入場料:無料 ※カンパをお願いします
主 催:OurPlanet-TV
協 力:アイントホーフェン工科大学/アムステルダム応用科学大学/オランダ科学研究機構
助 成:オランダ王国大使館/ベネッセこども基金/LUSHチャリティバンク