シンポジウム「なぜ被ばくは語れないのか〜放射能とメディア」
日程:9月22(月)19:00~21:30 開場18:30
会場:Space&Cafe ポレポレ坐(東京都中野区東中野4-4-1 1F) TEL:03-3227-1445
放射能汚染、被ばく、健康被害―。原発事故から3年が経ち、被災地の復興が優先される中、「風評被害」との名の下、こうした言葉はタブー視され、被害者が孤立化している。原爆症、水俣病、薬害などの歴史を辿ると、被害者は常に似たような状況に追い込まれてきた。その背景には、必ず「差別」をめぐる問題が潜む。被害者に沈黙を強いる政治的社会的な圧力が強まる中、メディアはこの問題にどう向き合うべきかを議論する。
<ゲスト>
七沢 潔(NHK放送文化研究所・上級研究員)
1981年早稲田大学卒業後、NHK入局。テレビディレクターとしてチェルノブイリ、東海村、福島などの原子力事故を長期にわたり取材、番組化してきた。主な作品にNHK特集『放射能食糧汚染~チェルノブイリ2年目の秋』(1987)NHKスペシャル『シリーズ いま、原子力を問う』(1989)など。2004年、突然の異動で現職に。ETV特集『ネットワークでつくる放射能汚染地図』(5月15日放送)で文化庁芸術祭テレビドキュメンタリー部門大賞、ドイツ世界映像祭銀賞などを受賞。 著書に『チェルノブイリ食糧汚染』(講談社、1988)、『原発事故を問う』(岩波新書、1996)など多数。
荒木田 岳(福島大学行政政策学類准教授)
1969年、石川県金沢市生まれ、2000年より現職。地方制度史を専攻し、大学では「地方行政論」を担当。原発事故後は、いち早く自主的な除染活動に参加した。「脱被ばく」を掲げ、人々を放射能から守ることの重要性を訴えている。
牛島 佳代(福岡大学医学部衛生・公衆衛生学教室講師/福島子ども健康プロジェクト事務局)
不知火海沿岸地域に熊本大学在学中から通い始め、以来20余年、濃厚汚染地域の芦北町の漁村において聞き取りや質問紙調査を行い、「社会的な病」としての水俣病の姿を炙り出そうとしてきた。末の子どもの出産とほぼ同時期に起きた福島原発事故では、福島の親子の生活と健康状態を長期的に把握し、関わるため「福島子ども健康プロジェクト」を立ち上げている。
<ファシリテーター>
白石 草(OurPlanet-TV)
<料金>
予約:1,500円/当日:2,000円
*特別フリーパスをお持ちの方はイベントでもご使用いただけます。(別途予約必要)
*三回券はご使用いただけませんのでご了承ください。
<ご予約・お問い合わせ>
TEL:03-3227-1405(ポレポレタイムス社)
event@polepoletimes.jp