「追悼と怒り」1万人が国会を取り囲む
配信日:2012年3月12日
東日本大震災から1年となった3月11日、国内外各所で追悼集会や脱原発デモ、シンポジウムなどが開かれた。東京の日比谷公園には、約1万4000人(主催者発表)が集まり、地震が起きた午後2時46分に参加者が黙祷をささげた。午後3時からは、「脱原発」を訴え霞ヶ関でデモ行進を行った。
集会とデモを主催したのは、首都圏で脱原発デモなどをやっているグループでつくる、2011年9月に立ち上がったネットワーク「首都圏反原発連合」。
デモが東電本店前にさしかかると、参加者は「福島を返せ!」「原発はいらない!」とプラカードを掲げ、楽器を演奏し訴えました。
午後5時には、デモを終えた人々が国会議事堂を人間の鎖で取り囲み、キャンドルを掲げるとともに、「原発を再稼動するな!」などと訴えました。
新宿から来た女性は、「1人1人の力は小さいけど、多くの人が集まり意思表示をし、福島の人を救いたいと訴えた。力は足りないけども、今後も継続していきたい」と話しました。
主催の首都圏反原発連合のメンバーMisato Redwolfさんは、「神奈川や都内各地でイベントがあったにもかかわらず、想定外の人数が集まり、国会を取り囲むことができた。デモの参加者が減ってきている雰囲気があったけど、元気づけられた。今後も脱原発という意思表示をしていきたい」と話しました。